バウムクーヘン 浄土真宗(真宗大谷派 本山 京都 東本願寺)龍善寺 早稲田納骨堂
3月になりました。2020年のオリンピックなど、まだまだ先の話だと思っていたのに、もう来年。あっという間です。そのオリンピック、パラリンピックを見据えて東京では様々な工事が行われています。その一環なのでしょうか、浄土真宗(真宗大谷派 本山 京都 東本願寺)龍善寺 早稲田納骨堂の最寄駅、東京メトロ東西線・早稲田駅の中野方面側に2月からエレベーターが設置されました。エレベーターの場所はホームの真ん中よりやや後ろ寄り、車両番号4号3番ドアが一番近いところとなっています。エレベーターのすぐ横には多機能トイレもあり、車いすの方、お年寄りの方も安心してお使いいただくことができます。
ホームからエレベーターに乗り地上に行き、右に向かって進んでいただきますと、道路を挟んだ右手前方に龍善寺が見えてきます。二つ目の信号を渡っていただきますと龍善寺が目の前です。早稲田駅西船橋方面のエレベーターは以前からありますが、新しいエレベーターは「1番出口」に近く、龍善寺へはさらに便利になりました。
さて、オリンピックは五輪ですが、ご存知のように年輪という意味のバウムクーヘンというお菓子があります。ちょっと前までブームがあって、各地でいろんなバウムクーヘンが出回っていました。空港や高速道路のサービスエリアなどでも、くるくる回して焼き上げているものをいまだに目にします。ちなみに、私は外側を砂糖でパリッとコーティングしたものが好きです。
私の好きな詩人、谷川俊太郎さんがお菓子と同じ名前の詩集『バウムクーヘン』を昨年の夏、出版されました。まるで子どもが書いた詩集のように書かれたこの著書について、谷川さんは表紙の後ろ側にご自身の言葉で「ヒトが木の年輪(バウムクーヘン!)のように精神年齢を重ねていくものだとしたら、現在の自分の魂の中にゼロ歳から今日に至る自分がいてもおかしくありません」(原文のまま)と書かれています。この詩集を書いた子どものような存在を、「今も私の中にひそんでいる子ども」とも表現されています。谷川さんにとっては、自分の中の子どもの姿は過去の存在ではなく、今も自分のなかにひそんでいる、つまり生きている存在なのだとおっしゃっているのです。実際、谷川俊太郎さんと講演会でお会いしたことがありますが、80歳半ばのお歳となっても、「大人と子どもの境界を軽やかに飛び越える」(ナナクロ社 川口恵子氏)不思議な魅力のある方でした。
以前、このブログで書きましたが、私も「いい歳をして」ということを言われるようになりました。そんな時は「今も私の中にひそんでいる子ども」が躍動していると考えるとなんだか楽しくなってきます。地球が太陽の周りを1周する日数に合わせて1年に1つずつ重ねていく年輪。自然の不思議さをつくづく思います。私達の重ねる年輪はお菓子のバウムクーヘンのように綺麗にはいきませんが、苦しみ、悩み、喜び、悲しみの中で、人間も自然のサイクルの中で歳を重ね、時に幼い心の自分や、若い気持ちの自分を感じ楽しみながら、小さな幸せを積み重ね、人生を味わっていきたいものです。
3月と言えばお彼岸。浄土真宗(真宗大谷派 本山 京都 東本願寺)龍善寺では3月18日(月)、21日(木)、24日(日)と14時半(受付開始14時)から合同彼岸会法要が厳修されます。もちろんご自宅にお勤めにお伺いすることも可能ですので、お参りご希望の方は事前に電話等でご連絡くださいますようお願い致します。また、お彼岸の期間・3月18日(月)~24日(日)の間、早稲田納骨堂は開放され、個室ではなくオープンブースとなります。その分、待ち時間なくすぐにお参りいただけます。
それでは、寒さ暑さも彼岸までという先人の知恵に教えられる、お彼岸明けの春を待ちながら浄土真宗(真宗大谷派 本山 京都 東本願寺)龍善寺 早稲田納骨堂への皆様のご来寺をお待ち申し上げます。
2019年3月1日 額田 薫