お正月のお墓参りに思うこと。
元日の朝、外はまだ明け切らぬ、午前5時半。
しんしんと冷えた西本堂でご本尊に向き合い、
新しい年の最初のお勤めをさせていただきました。
今年も無事明けました。
修正会(しゅうしょうえ=お正月のお勤め)をお勤めさせていただきました。
また、一つ歳を重ねました。
ご縁をいただいている「いま」を、
有難いことと感じております。
近年、お正月にお墓参りに来られる方が多くなっています。
今年も大勢の方がおみえになりました。
丁寧な方は、年内にお墓の掃除に来られ、
新年には、家族皆さんでお参りに来られています。
皆さん仏様と成られた亡き方々に背中を押され、
手を引っ張られてお参りに来られているのだなぁと思っています。
亡き方々からの有難い仏縁だと思います。
少なくとも浄土真宗におけるお墓参りは、亡くなった方のためのお参りではなく、
残ったわれわれのためのお墓参りだと思っています。
お墓の前は、残ったわれわれにとっての特別な場所なんだと思います。
その場所に立てば、亡き方から教えていただいたことを思い起こせるのです。
また、新たにメッセージをいただける場所なんだと思います。
今年も亡き方々がこの「わたし」をこの場所に連れて来てくださったんだと思います。
新しい年が明けました。
今年も日々、ともに歩んでまいりましょう。
ところで、よくお正月に聞かれます。
「龍善寺では、御守りはないのですか?」「御札とか出していただけないのですか?」
浄土真宗のお寺には、神社や他宗派のお寺にあるような「御札」や「御守り」はありません。
なぜないのでしょうか?
いずれそのことについてもお話しさせていただきましょう。
追伸:
新年を迎えたことを機に、このブログを始めることにいたしました。
ホームページに「住職の一言」を設けてありますが、
なかなか更新できていないのが現状です。
そこで、住職だけでなく副住職からも情報発信できる場所を作りたいと考え、
心機一転ブログを開設した次第です。
まずは毎月1回の更新を目標にしてまいります。
ホームページとともに、どうぞこちらもお訪ねください。 合掌
龍善寺 住職 平松浄心